2010年08月05日

〜視覚障害者アスリート今井裕二さんとの出逢い〜パートB

いよいよ初めて伴走をするときがやってきました。

視覚障害者の伴走をするとき、伴走者は視覚障害者の右側でも左側で良いらしい・・・

要は、視覚障害者が自然に走れるようにサポートする役目だから、走りやすい方に立つ必要があります。

今井さんと走るときは常に私は今井さんの左に立つことになりました。

陸上競技場で考えると今井さんの内側ですね。

また、走るときには伴走紐といって約1メートルの紐を輪にして互いがその紐を持ち、ゴールまで走ります。

もちろん、この紐を離したりすると大変なことになります。

言わば・・・

「命の絆」

その紐を持って走ります。


「じゃあ歩いてみよっか!!」

今井さんが言いました。

「はいっ!!」

紐を持ちながら腕振りを合わせたり、足の歩幅、出し方などを合わせたり・・・

全てが初めての体験でしたが、本当に楽しく思えました。

特に違和感なく、そのままジョギングへとステップアップしていきました。

「野口くん、上手やね!! 走りやすいよ^^」

「本当ですか!? 嬉しいです!!」


まずは慣れるために、そしてお互いのことを知るために色んな話をしながらジョギングをしました。

「カーブに入る前と直線に出たら教えてね!!」

「はいっ!!」

こんな会話は普通ではしない会話。

いや、普通ってなんだ!?

今井さんの伴走をしながら本当に色々なことを考えるようになりました。

今井さんは本当に見えないんだ・・・

しっかりサポートしよう。

その時はこの先、ずっと続くとはもちろん思っていませんでしたが、ただただ初めての経験でとてもそれが負担ではなく自然と伴走することができたので、こういう陸上競技もあるんだな〜と感じていました。

歩く

走る

体操する

簡単なドリル(基本の動き)をする

今までは自分自身のためにやっていたことを、一緒になって行う。

また、正しい動きを伝える。

特に、新しいことを伝えることは本当に難しい経験でした。

「じゃあスキップしましょか!!」

「スキップ?」

「まずフ僕がするので足音を聞いてみてください。スキップはこんなステップで、こんな足音になります。」

「リズムが難しいね〜!!」

「じゃあ、次は僕の体触りながらゆっくり進みますね!!」

「結構高くとぶんやね〜!!」

一つ一つの動きを伝える。

健常者の動きに近づける。

もちろん、初日にそこまで考える余裕はありませんでしたが、本当に色々な伝え方があるんだな〜と逆に教えてもらいました。

眼の見えない方には音がこれほどまで大切なものだとはもちろん知らなかったことでした・・・

その日は1500mを走ったあとに、100mの練習でスターティングブロックを使って、スタート練習もしました。

が、自分自身が初めて体験した中でも内容の濃すぎた一日だったので全てを覚えていません。


パートCでは1週間後、2週間後に出場した1500mのレースの話をします^^

posted by T&F.net KOBE at 14:13| Comment(0) | 出会い
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