2010年08月12日

〜視覚障害者アスリート今井裕二さんとの出逢い〜パートD

私が今井さんの伴走をはじめて衝撃的だったのが・・・

100mの伴走でした。

100mの伴走!?

どうやって走るの!?

スタートはどうやって出るの!?

?(ハテナ)マークの連続からのスタート。

やっていく間に?(ハテナ)マークが

!!(ビックリ)マークになっていきました。


人間って生まれてから新しいものに出会う度に頭の中では試行錯誤がスタートして、自分で答えを見出そうとしています。

生きていくために当たり前の・・・

その?から!!への過程でどのように理解していくのか、そしてその新しい出来事をどう吸収していくのか・・・

改めて伴走をさせていただくようになってから考え方が固まってきたのと、新たな価値観が生まれてきました。

わからないことを自分ひとりで解決できないから聞きながら覚えたらいい、聞きながら吸収していけばいい。

そんな単純なことからも遠ざかっていたように思い、自分自身がちっぽけに感じたときもありました^^

100mの伴走はというと・・・

今井さんぐらいのレベルになるともちろん伴走者もスタブロ(スターティングブロック)をつけて、一緒にスタートを切ります。

伴走者は視覚障害者を引っ張ったら失格になるため、スタートは特に注意して出る必要があります。

また、今井さんより明らかに遅れて出てしまうとブレーキをかけてしまうことになるので、スタートはドンピシャで合わせながらも横目で今井さんの動きを見ながら足や腕の振りを合わせていきます。

初めて出逢ったあの日・・・

1500mを走った後に

「野口くん、100mのスタート練習も一緒にやってもらえる?」

「はい!!なんでもします!!」

「とりあえず、僕に合わせて出てくれたらいいから^^」

笑顔で言われたものの、全くのド素人だった私は本当に緊張していたと思います。

伴走=目

なので、紐を離すと暗闇をさまようことになる・・・

ブレーキをかけてしまってケガしてしまったらどうしよう・・・

色々なことが脳裏をよぎりましたが・・・

やってみると・・・

今までに感じたことのない鳥肌がたつぐらい気持ちが良く・・・

2人で作り上げる作品のように感じました。

今井さんともずっと後になってから話したことがありますが、

「初日からスムーズに出れたよね!!」

とお互いが今でもそう思っているぐらい、スムーズにスタートダッシュができました。

もちろん、その時はまだまだ素人伴走者だったので改善するところはたくさんあったのですが^^

今井さんと100mを初めて走ったのは1500mを走った同じ日。

練習で数回合わせただけのスタートでしたが、試合当日もしっかり走ることができて12秒5前後で走ることができました^^

2010年の5月に行われた神戸市障害者スポーツ大会でも100mに出場し12秒6で走ったことを考えれば、走力はそこまで落ちていないんだと実感できます。

今年で43歳になった今井さん、31歳になる私。

今井さんが走り続ける以上、私も横で走り続けたいと思います!!

パートEでは800mの日本記録を樹立したときの話をします。

posted by T&F.net KOBE at 14:35| Comment(0) | 出会い
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